5年近く使った電気シェーバーが、ヒゲを剃っている途中で止まりました。
電池切れかと思って充電スタンドに戻したのですが、翌朝になってもランプがつきません。
何度か置き直しても同じでした。
そのまま復活せず、私のシェーバーは寿命を迎えました。
次に買うなら日本製にしたい。
そう思ったのには理由があります。
壊れたシェーバーを買ったとき、私は「日本製だ」と思って注文したのに、届いた本体の底にはMADE IN CHINAと刻まれていたからです。
今回買ったのは、マクセルイズミの往復式6枚刃「everedge IZF-E863W-K」。
2026年7月末に楽天市場で注文して、支払いは17,909円(送料無料)でした。
毎日ヒゲを剃るためだけの道具に払う額としては、決して安くありません。
答えは、箱の裏に印刷されていました。
本体:MADE IN JAPAN/ACアダプター:MADE IN CHINA。
本体の底にも同じ刻印があります。
5年前に私が引っかかったモヤモヤは、今回は起きませんでした。
どこで作られたものかを、買う前に確かめられる。
それだけのことですが、日本製を選びたい人間にとっては大きな違いです。
この記事では、実物の写真を使って生産国の話を最初に片づけます。
そのうえで、最後まで迷ったパナソニックとどう比べたのか、前のモデルから何が変わったのか、買って初めて気づいた不満はどこかを正直に書きます。

剃っている途中で止まり、そのまま充電できなくなった
壊れたのは、2021年11月に買ったマクセルイズミの4枚刃「IZF-V759」でした。
イズミのシェーバーは、これが1台目でした。
前触れはほとんどありませんでした。
剃り味が落ちたとか、動きが鈍くなったといった分かりやすい兆候はないまま、使っている最中に止まった。
いつもどおり充電スタンドに立てておいたのに、翌朝も、その次の日もランプはつきませんでした。
調べてみると、電気シェーバーのリチウムイオン電池の寿命はおおむね3〜5年とされています。
本体そのものの寿命も3〜4年が目安という記事が多い。
2021年11月から2026年7月まで4年8ヶ月ですから、私の使い方が悪かったというより、順当に寿命が来たということなのでしょう。
処分する前に本体の底を見て、原因らしきものに気づきました。
充電端子のまわりに、水色っぽい液体がにじみ出ていたのです。
そばのネジも変色していました。
専門家ではないので断定はできませんが、内蔵のリチウムイオン電池が劣化したのだと思います。
毎日使うものが、ある日いきなり使えなくなる。
幸い、そろそろ買い替えどきだとは思っていて、候補はいくつか調べてありました。
その日のうちに注文して、翌日には新しいシェーバーが届いています。

5年前、日本製だと思って買った。底にはMADE IN CHINAと刻まれていた
その底面には、液漏れの跡のほかにもうひとつ、気になるものがありました。
刻印です。
マクセルイズミ株式会社
MADE IN CHINA
21年製
買ったときのことを思い出しました。
私はこれを日本製だと思って注文しています。
マクセルイズミは長野県松本市の会社で、通販サイトの商品名にも「日本製」と書かれていた。
それを見て、疑いもせずカートに入れました。
届いてから底の刻印に気づいて、正直なところ「あれ?」となった記憶があります。
騙されたとまでは思いませんでしたが、腑に落ちないまま使い続けたことになります。

刃は長野の松本工場、最終組み立ては中国
今回この記事を書くにあたって調べ直したところ、理由らしきものが見つかりました。
家電Watchが2018年にマクセルイズミの松本工場を取材した記事があります。
そこには、松本工場で作られた刃はコンテナに載せられ、同社の中国・深センにある最終アッセンブリ工場へ送られる、と書かれていました。
重要部品は日本で作り、最終組み立ては中国工場で行う。
それが、いい製品を安く作るための同社の仕組みだという説明です。
つまり、刃は日本製。
組み立ては中国。
そう考えると、V759が「日本製」として売られていたことも、本体の底にMADE IN CHINAと刻まれていたことも、どちらも矛盾しません。
表示が間違っていたわけではないのだと思います。
ただ、それを知らずに買った私が期待していたのは、刃だけではなく製品そのものが日本で作られていることでした。
このズレが、あのときのモヤモヤの正体です。
なお、当時のマクセルイズミのラインナップでは、上位機種のIZF-V990(6枚刃・洗浄器付き)も公式ショップで「日本製」と表記されていました。
上位だけが日本製で下位は違った、という単純な話ではなかったようです。

2026年のeveredgeは、本体にMADE IN JAPANと刻まれていた
そして今回のIZF-E863W-Kです。
今回は買う前から日本製だと分かっていました。
商品ページにそう書かれていたからです。
ただ、V759のことがあるので、届いてから箱と本体を自分の目で確かめました。
外箱の裏面には、同梱品や替刃型番と並んで、こう印刷されていました。
本体 :MADE IN JAPAN
ACアダプター:MADE IN CHINA
本体を取り出して底を見ると、こちらにも刻印があります。
マクセルイズミ株式会社
MADE IN JAPAN
26年製
箱と本体で記載が一致しています。
5年前とは逆の結果でした。
ACアダプターが中国製である点は、隠さず書いておきます。
付属のACアダプター(型番IRC-23)には、本体にもMADE IN CHINAの印字があります。
本体は日本、電源まわりは中国。
そこまで含めて箱に書いてあるのは、むしろ誠実だと感じました。
いつから、なぜ本体の組み立てが国内になったのか。
そこはメーカーから発表を見つけられませんでした。
分かっているのは、2018年の取材時点では中国で最終組み立てをしていて、2026年製の本体にはMADE IN JAPANと刻まれている、という事実だけです。

イズミかパナソニックか。日本製で選ぶなら、ブランドではなく機種を見る
買い替えるとき、最後まで迷ったのはパナソニックでした。
V759の前に使っていたのもパナソニックのラムダッシュ(ES-LV7C)で、往復式の使い勝手は体が覚えています。
調べていて意外だったのは、両社の作り方がよく似ていたことです。
パナソニックのラムダッシュは、2002年の登場から滋賀県の彦根工場で開発と生産を続けています。
ただし全機種ではありません。
上位モデルは日本、普及モデルは中国という切り分けをしています。
マクセルイズミも構図は同じでした。
刃は長野の松本工場、組み立ては中国。
そして今回のeveredgeは、本体まで日本製。
つまり、どちらのブランドを選んでも「日本製かどうか」は機種で決まります。
パナソニックだから日本製、イズミだから中国製、という話ではない。
確かめる手立ては、箱や本体の刻印だけではありません。
通販の商品ページに「日本製」と書かれていることもあり、注文する前に確認できます。
ただし表記のない店も多いですし、書かれていても私のV759のように刃だけを指している場合があります。
最後は箱か本体で答え合わせをするのが確実です。
替刃の考え方が正反対だった
もうひとつ、決め手になった違いがあります。
パナソニックは替刃を定期的に交換する前提の設計です。
6枚刃のラムダッシュ用の一体型セット替刃ES9600は、メーカー希望小売価格が12,650円。
2026年8月に価格.comで見たときの実売は7,600円ほどでした。
本体を長く使うほど、この出費が積み重なります。
イズミのeveredgeは逆で、5年間は替刃を交換しなくていいという設計です。
V759の替刃は交換の目安が1年とされていましたが、私が実際に買ったのは、4年経った2025年11月の一度だけでした。
切れ味が落ちているのは分かっていたのに、型番を調べて注文するのが億劫で先延ばしにしていたのです。
5年替えなくていいという設計は、そういう自分には向いていると思いました。
洗浄器付きのモデルも一度は候補に入れました。
自動で洗ってくれるのは魅力ですが、洗浄液の入れ替えがどうしても面倒に思えて外しています。
洗浄液そのものも、買い足していく消耗品です。
本体を水で丸洗いできるなら、私にはそれで足りました。
置き場所の問題もあります。
我が家はシェーバーを、洗面台の鏡の裏にある収納にしまっています。
洗浄器付きだと、あの中に入れたままというわけにはいかないはずです。
出しっぱなしにする場所をわざわざ作るくらいなら、本体だけで済むほうがよかった。
私がイズミを選んだ理由
- 本体に日本製と明記されていること
- 替刃を当分買わなくていいこと
- 洗浄液を買い足す必要がないこと
- 洗面台の場所をあまり取らないこと
- 本体が2万円を切ること
ラムダッシュの上位機は、本体だけで数万円します。
同じ日本製の往復式で1万円台なら、まずこちらを試してみようというのが結論でした。
逆に、パナソニックを選んだほうがいい人もいます。
お風呂で剃りたい人、洗浄器付きがいい人、そして替刃や修理の相談先が身近にあるほうが安心という人です。
4枚刃から6枚刃へ。同じメーカーで何が変わったか
同じメーカーの前モデルから買い替えたので、変化がはっきり分かりました。
主な違いを並べます。
| IZF-V759(2021年11月購入) | IZF-E863W-K(2026年購入) | |
|---|---|---|
| 刃の枚数 | 4枚刃 | 6枚刃 |
| 本体の生産国 | MADE IN CHINA | MADE IN JAPAN |
| 本体質量 | 約186g | 約250g |
| 替刃の交換目安 | 約1年 | 5年間切れ味持続をうたう |
| 電源方式 | 充電式 | 充電・交流式 |
| 浴室での使用 | 可 | 不可 |
| 充電スタンド | 付属 | 付属しない |
| 充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
数字で見ると、重さと替刃の考え方が大きく変わっています。
剃り心地でいちばん違うのは、あごの下です。
4枚刃のときは同じ場所を2度3度と往復させていたのが、6枚刃だと一度なでるだけで済むことが増えました。
刃が肌に当たる面積が広いぶん、押しつける力が分散されるからだと思います。
一方で、音は静かになっていません。
むしろ重さがあるぶん、手に伝わる振動は前より存在感があります。
「シェービングAI」という機能も付いていて、ヒゲの濃さに応じてパワーが変わります。
剃っている最中に音が一段変わるので、働いているのは分かります。
ただ、これがあるから買うほどの機能かと聞かれると、そこまでではないというのが正直な感想です。

買ってから気づいた、正直な不満
ここからは、良いことばかりではない話を書きます。
充電スタンドがなくなった。立てたまま充電できない
いちばん困っているのがこれです。
V759には充電スタンドと乾燥用ホルダーが付属していました。
使い終わったらスタンドに立てておけば、充電も乾燥も勝手に済む。
洗面所での定位置が決まっていました。
E863W-Kの同梱品は、キャップ、ブラシ、ケース、USBケーブル、ACアダプター、オイル、取扱説明書。
スタンドもホルダーもありません。
置くだけなら立ちます。
洗面台の棚に立てておけば、収まりは悪くありません。

問題は充電するときです。
USB Type-Cの差込口が本体のいちばん下にあるため、ケーブルを挿すと真下に出ます。
立てたままでは充電できません。
結局、こうして寝かせておくことになります。

立てて置けるとはいっても、高さ172mmに対して底面は63×49mmしかなく、重心も高い。
扉を開け閉めするときや、取り出すときに倒してしまわないか、少し心配ではあります。
1万8千円近い製品に、前のモデルに付いていたものが付かない。
コストを削る場所として、ここは違うのではないかと思います。
お風呂で剃れない。丸洗いはできるのに
これは買う前に確認しておくべき点です。
本体は丸洗いできます。
IPX7基準をクリアしていて、外刃にハンドソープをつけて水で流す手入れが公式に案内されています。
そこは前モデルと同じです。
ですが、お風呂での使用はできません。
取扱説明書の「安全上のご注意」には、USBケーブルを浴室や湿気の多い場所で使用・保管しないこと、と警告が書かれています。
「取扱上のご注意」にも、浴室などに放置すると本体内部や刃部に結露やサビが発生して故障するおそれがある、とあります。
丸洗いできるのに浴室で使えないというのは一見おかしな話ですが、これはこの型番が交流式だからです。
コンセントにつなげば電池切れでもすぐ剃れる。
その代わり、水気のある場所からは離す必要がある。
同時期に出ているシルバーのIZF-E863R-Sは、逆にお風呂で剃れて、交流式が使えません。
実売価格もほぼ同じで、機能が入れ替わっているだけです。
お風呂剃り派の人が黒を買うと後悔します。
250gという重さ
前モデルより64g重くなりました。
数字を見たときは重くなったなと思いましたが、持ち比べて分かるほどの差は感じません。
剃っている数分で手首が疲れることもありませんでした。
それでも250gは、シェーバーとしては軽いほうではない。
軽さを重視する人には向かないと思います。
1万8千円の元は取れるのか
高いと感じながら買ったので、元が取れるのかは自分でも気になりました。
計算の軸になるのは、やはり刃の寿命です。
V759の替刃は、交換の目安が約1年でした。
私が買ったのは4年目の一度きりですが、それでも外刃2,180円と内刃1,480円で3,660円かかっています。
目安どおり毎年替えていたら、5年で1万4千円ほど。
本体価格に迫る額です。
E863W-Kは「5年間切れ味持続」をうたっています。
ただしこれには但し書きがあり、400gの押し当て力で1日1回3分の使用を想定した同社の耐久試験にもとづく数値です。
誰が使っても5年もつと保証されているわけではありません。
その1万4千円が5年ぶん浮くと考えれば、本体の1万8千円は決して高い買い物ではありません。
本体と付属の外刃・内刃には5年保証も付いています(ACアダプターやUSBケーブルなどの付属品は対象外)。
充電が約1ヶ月もつのも、地味に効いています。
前のモデルは週に一度は充電していました。
今は月に一度で済むので、そもそも充電スタンドがないことを思い出す機会も少ない。
不満を書いておいてなんですが、実害はその程度とも言えます。
こんな人に向いています
向いているのは、次のような人です。
- 本体がどこで作られたかを確認してから買いたい人
- 替刃の買い替えを何年も忘れていたい人
- 洗面所で、コンセントにつないだまま剃ることがある人
- あごの下に剃り残しが出やすい人
逆に、次のような人にはすすめません。
- 湯船に浸かりながら剃りたい人(シルバーのIZF-E863R-Sを選んでください)
- とにかく軽い機種がいい人
- スタンドに立てて充電する習慣を変えたくない人
どこで買えるか
家電量販店のほか、通販でも扱いがあります。
2026年8月に確認したかぎりでは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングのいずれも17,000円台でした。
私が買ったときより少し下がっています。
黒(ブラックニッケル)のIZF-E863W-Kと、シルバーのIZF-E863R-Sを取り違えないよう、型番を確認してから注文してください。
繰り返しになりますが、この2つは色違いではなく機能違いです。
まとめ
5年前、日本製だと思って買ったシェーバーの底には、MADE IN CHINAと刻まれていました。
理由は、刃を日本で作り、組み立てを中国で行うという製造の分業にありました。
今回のeveredge IZF-E863W-Kは、外箱にも本体にも本体:MADE IN JAPANと明記されています。
同じメーカーの、同じ往復式シェーバーで、5年のあいだに変わったことです。
そのうえで不満もあります。
充電スタンドが付かず、立てたまま充電できない。
丸洗いはできるのに、お風呂では使えない。
250gは決して軽くない。
それでも、替刃を5年替えなくていいこと、そして買う前に生産国を確かめられることに納得できるなら、選ぶ理由のある一台です。
毎朝使うものが、どこで誰に作られたのか分かっている。
たったそれだけで、洗面所に立つ数分の気分は少し変わります。



コメント