スーパーのハム売り場では、毎回原材料に悩まされています。
我が家の下の息子には、小麦・卵・乳・くるみのアレルギーがあります。
いまは小麦なら醤油に含まれる程度は問題なく、パンやうどんも少しずつ食べられるようになってきました。
一方で、乳はいまも完全に除去しています。
だからパッケージの裏を見る癖がついているのですが、ロースハムの原材料表示に「卵たん白」や「乳成分」が並んでいるのを見つけるたびに残念な気持ちになります。
ハムです。
豚肉を塩漬けにして燻したもののはずです。
そこにどうして卵と乳が入っているのか。
たどり着いたのが、愛知県犬山市のサイトウハムでした。
5品セットを取り寄せて原材料表示を全部書き出したところ、どの品も「肉・塩・粗糖・香辛料」の4つだけでした。
この記事では、実物のラベル写真を5品ぶんすべて載せます。
そのうえで、家族4人で食べた正直な感想と、買う前に知っておきたかったデメリットを書きます。
原材料表示のどこを見れば「本当の無添加」を見分けられるのか。
読み終わるころには、スーパーの棚の前で迷う時間が減っているはずです。

スーパーの棚で、裏面を読む習慣がつきました
サイトウハムの話に入る前に、比較対象を並べます。
どれも我が家の冷蔵庫にあったもの、もしくは近所のスーパーで普通に買えるものです。
一般的なロースハムには、卵と乳が入っています
丸大食品の「朝食の定番 ロースハム」を例にします。
批判したいわけではなく、スーパーで一番よく見かける価格帯の、ごく標準的な商品だからです。
公式サイトに掲載されている原材料表示がこちらです。
豚ロース肉(輸入)、還元水あめ、植物性たん白、食塩、卵たん白、ポークブイヨン/加工でん粉、調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、カルミン酸色素、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)
13項目あります。
そして「卵たん白」と、アレルゲン表示の「乳成分」が入っています。
我が家の息子は、この時点で食べられません。
乳は完全に除去している最中なので、ここは迷う余地がありません。
原材料表示にはルールがあって、使った重量の多い順に並びます。
そしてスラッシュ(/)の後ろが食品添加物です。
還元水あめと植物性たん白と加工でん粉はかさを増やすため、リン酸塩は水分を肉に抱え込ませるため、発色剤の亜硝酸ナトリウムはハムらしいピンク色を出すため。
安く、たくさん、見た目よく作るための技術です。
豚ロース肉の産地も書かれていました。
チリ、ブラジル、メキシコ、カナダ、デンマーク、アメリカ、オランダ。
国産の豚肉は使われていません。
子ども向けの「おさかなソーセージ」も、裏を見ると案外いろいろ入っています
もう1つ、我が家の冷蔵庫にあったものです。
Umiosの「おさかなソーセージ」。
子どものおやつの定番で、MSC認証つき、たらのすり身100%をうたっています。
原材料名はこうでした。
魚肉(たら(アメリカ))、米油、結着材料(コーンスターチ、大豆たん白)、たまねぎ、砂糖、まぐろエキス、食塩、しょうゆ、香辛料、(一部に小麦・大豆を含む)
しょうゆが使われているので、小麦が入っています。
魚のすり身をまとめるための結着材料も入っています。
たらの産地はアメリカでした。
これは息子も食べています。
醤油に含まれる程度の小麦なら問題ない段階まで来たので食べられます。
悪い商品ではありません。
ただ、国産で余計なものが入っていないおやつを探そうとすると、こういう定番品も候補から外れていくということです。
ただし、スーパーにも無添加のウインナーはあります
ここは正直に書いておきます。
同じ冷蔵庫に、鎌倉ハムクラウン商会の「無塩せき マイルドポークウインナー」が入っていました。
裏を返すと、原材料名はこれだけです。
豚肉(国産)、豚脂肪、食塩、砂糖、香辛料
添加物はありません。
豚肉は国産です。
そして乳が使われていないので、息子も食べられます。
つまり「スーパーには無添加のハムやソーセージが存在しない」というのは、正確ではありません。
探せばあります。
それでも我が家がサイトウハムを取り寄せるようになった理由は、あとの章で書きます。
先に、5品の中身を確かめたときの話をさせてください。

サイトウハムの「無添加」は、どこまで本当だったのか
では実物はどうだったのか。
届いた5品のラベルを、一字一句そのまま書き出します。
| 品目 | 原材料名 | アレルゲン表示 |
|---|---|---|
| ポリポリくん | 豚肉(国産)、鶏肉(国産)、塩、粗糖、香辛料 | 豚肉・鶏肉・卵 |
| ロースハム【氷温熟成】(スライス) | 豚ロース肉(国産)、塩、粗糖、香辛料 | 豚肉 |
| スモークチキン | 鶏むね肉(国産)、塩、粗糖、香辛料 | 鶏肉 |
| ヴァイスヴルスト | 豚肉(国産)、塩、香辛料、パセリ | 豚肉 |
| ベーコン【氷温熟成】(スライス) | 豚肉(国産)、塩、粗糖、香辛料 | 豚肉 |
肉と塩と粗糖と香辛料。それだけでした。
結着剤もリン酸塩も増粘多糖類も入っていません。
酸化防止剤も着色料も保存料もありません。
ヴァイスヴルストにパセリが入っているのが、唯一の例外らしい例外です。
そして肉はすべて国産です。
原材料表示には決まりがあって、使った重量の多い順に書かれます。
スラッシュ(/)の後ろが食品添加物です。
サイトウハムの5品には、そもそもスラッシュがありません。

「無塩せき」と書いてあれば無添加、ではありません
無添加のハムを探し始めて最初につまずいたのが、この言葉でした。
さきほどの鎌倉ハムクラウン商会のパッケージに、ちょうど定義が印刷されていました。
無塩せきとは、製造工程で亜硝酸塩等の発色剤を使用せず製造することをいいます。
発色剤を使っていない、というだけの意味です。
つまり無塩せきと書かれていても、調味料や結着剤や増粘剤が入っている商品はあります。
無塩せき=無添加ではありません。
逆に、無添加の商品は必ず無塩せきになります。
包含関係が一方通行なので、ここを取り違えると商品選びを間違えます。
判断するには、無塩せきの表示ではなく、原材料名そのものを読むしかありません。
栄養成分もラベルから書き出しました
5品の数値です。
すべて100gあたりの推定値で、パッケージの表示をそのまま写しています。
| 品目 | 内容量 | エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ポリポリくん | 130g | 303kcal | 14.3g | 25.2g | 4.7g | 1.5g |
| ロースハム | 75g | 293kcal | 16.5g | 22.4g | 6.3g | 1.2g |
| スモークチキン | 150g | 158kcal | 17.6g | 4.1g | 12.7g | 1.2g |
| ヴァイスヴルスト | 130g(2本) | 310kcal | 14.5g | 27.2g | 1.8g | 1.4g |
| ベーコン | 85g | 416kcal | 19.7g | 36.1g | 3.2g | 1.8g |
スモークチキンだけ数値の傾向が違います。
鶏むね肉なので脂質が4.1gしかなく、エネルギーも他の品の半分程度です。
賞味期限はどれも翌年の1月末から2月頭でした。
保存温度はマイナス18度以下、つまり冷凍庫です。

氷温熟成と書かれているのは2品だけです
もうひとつ、ラベルを見て気づいたことがあります。
サイトウハムは「氷温熟成」を看板にしていますが、5品のうち名称欄に【氷温熟成】と書かれているのはロースハムとベーコンの2品だけでした。
通販ページの説明文だけ読んでいると、全品が氷温熟成だと思い込みます。
私も届くまでそう思っていました。
氷温熟成は、0度以下でありながら凍らない温度帯でじっくり寝かせる方法です。
手間も時間もかかるぶん、適した品目と、そうでない品目があるのだと思います。
息子が食べられるか分からない品が1つだけあります
正直に書いておきたいことがあります。
5品の中でポリポリくんだけ、アレルゲン表示に「卵」が含まれています。
ところが原材料名には卵の記載がありません。
同一製造ラインによる注意喚起なのか、それとも何らかの形で使われているのか、表示だけでは判断できませんでした。
息子の卵は、いま少しずつ量を増やしている段階です。
だからこそ、どれくらい入っているのか分からないものは食べさせられません。
ポリポリくんは楽天のソーセージランキング1位で、2017年のDLGコンテスト金賞も受賞している看板商品です。
それだけに、この1品だけ様子見になっているのは残念でした。
推測で書きたくないので、メーカーに問い合わせています。
回答が届き次第、この項目に追記します。
卵アレルギーのお子さんがいるご家庭は、購入前にメーカーへ直接確認されることをおすすめします。
なお、残り4品のアレルゲン表示は豚肉・鶏肉のみでした。
小麦・卵・乳・くるみはいずれも含まれていません。
5品を焼いて食べた、正直な感想
5品とも同じ日にまとめて食べました。
ラベルの指定どおり、前日から冷蔵庫でゆっくり解凍しています。
先に全体の印象を書くと、どれも「肉を食べている」という手応えがはっきりありました。
これは褒め言葉として書いています。
市販のハムやウインナーを食べたときの、口に入れた瞬間の均一な弾力とは質感が違いました。
ただし、家族の評価は品目によってはっきり割れました。
そこも含めて書きます。
ロースハム|米粉パンにのせて焼きました
ラベルの調理方法は「解凍後そのまま」です。
加熱せずに食べられます。
我が家は米粉パンを焼いているので、その上にロースハムと豆乳チーズをのせ、トースターで焼いてケチャップをかけました。
息子は小麦と乳を避けているので、パンは米粉、チーズは豆乳のものを使っています。
無添加のハムを探していると、結局まわりの材料も全部見直すことになります。
食べた感想は、一言でいえば「肉っ」でした。
薄いのに、噛んだときに肉の繊維を感じます。
市販のロースハムはもっとしっとりしていて、境目なくほどけていく感じですが、これは違いました。
還元水あめや植物性たん白で水分を抱えさせていない差だと思います。
そして、5品の中でこれをいちばん気に入ったのが息子でした。
焼いたものを食べ終わったあと、そのままでもう1枚食べています。
記事の最初に書いたとおり、市販のロースハムは卵と乳が入っていて、この子は食べられませんでした。
その品が一番のお気に入りになったわけで、取り寄せた甲斐はそこにありました。

ベーコン|油をひかずに弱火でじっくり
ラベルの指定は「フライパン等で焼く」です。
ビタクラフトのスーパー鉄フライパンに油をひかず、弱火でじっくり焼きました。
脂の多い部位なので、自分の脂だけで焼けます。
ここで市販品との差がはっきり出ました。
焼いても白い泡が出ません。
市販のベーコンを焼くと、水分と一緒に白っぽい泡が浮いてくることがあります。
増量のために加えられた水分やたん白が固まるためです。
このベーコンから出てきたのは、透明な脂だけでした。
味の感想はロースハムと同じで「肉っ」。
ご飯と一緒に食べましたが、塩気が穏やかなので白米に合います。
息子はロースハムと並べて、このベーコンがおいしかったと言っていました。
子どもには、燻製の香りが強い品より、こういう素直な味のほうが届くようです。

スモークチキン|ワインのおつまみに全部消えました
これも「解凍後そのまま」です。
グローバルの包丁で薄く切って、ワインと一緒に出しました。
合わせたのは山梨のアルプスワインです。
こちらは別の記事で改めて書きます。
鶏むね肉なのでパサつくかと思っていましたが、しっとりしていて、さっぱり食べられました。
脂質4.1gという数字のわりに乾いた印象がありません。
おつまみ感覚でつまんでいたら、あっという間に150gが無くなりました。
5品の中では、いちばん手が止まらなかった品です。

ヴァイスヴルスト|ビールに合いますが、皮は残ります
5品でこれだけ調理方法が「ボイル」で、焼く指定がありません。
ヴァイスヴルストはミュンヘンの白ソーセージで、茹でてから皮を剥き、中身だけを食べるのが本来の食べ方です。
焼くと皮が裂けて水分が逃げます。
ジオプロダクトの鍋で温めて、ビールと一緒に出しました。
本場にならって、ヱビスと和歌山県北山村のじゃばら果汁を用意しています。
ふわふわした食感で、ビールによく合いました。
原材料にパセリが入っているとおり、ハーブの香りがしっかりします。
5品の中で、いちばん「日本のソーセージらしくない」味でした。
ここで実際に起きたことも書いておきます。
大人は皮ごと食べましたが、子どもたちは皮を残しました。
通販レビューに「ソーセージの皮が硬くて子どもが食べられなかった」という声があります。
おそらく同じことが起きています。
品質の問題ではなく、皮を剥いて食べる品だと知られていないだけです。
お子さんに出すなら、縦に切れ目を入れて中身だけを取り出してあげてください。

ポリポリくん|スモークの香りが強く、好みが分かれました
楽天のソーセージランキング1位で、2017年のDLGコンテスト金賞。
このセットの看板商品です。
ラベルは「フライパンで焼くか、ボイル」。
どちらもできるので、鍋で数分ボイルしてから鉄のフライパンで焼き色をつけました。
一口サイズなので、パクパク食べられます。
脂身がジューシーで、私にはしつこさがありませんでした。
ただ、スモークの香りがかなり強いです。
妻は「ディズニーやUSJで食べるソーセージみたい」と言っていました。
私の印象はバーベキューの炭焼きソーセージです。
どちらにしても、日常の食卓というより、イベントの味に近い。
娘はおいしく食べていましたが、脂っぽさとスモーク感が少し気になったようでした。
ここは好みが分かれます。
焼くとフライパンのまわりに脂が飛びます。
脂の多いソーセージなので、コンロまわりの掃除は覚悟してください。

買う前に知っておきたかったデメリット
良いところばかり書いても仕方がないので、気になった点をまとめます。
1パックの量が少ないです
これが最大のデメリットです。
ロースハムは75g、ベーコンは85g。
家族4人だと、一度の食卓で終わります。
実際、スモークチキンの150gはおつまみとしてつまんでいるうちに完食しました。
ロースハムは1枚ずつパンにのせたら、それで終わりです。
5品セットが3,600円。
1回の食事あたりで考えると、日常使いの価格ではありません。
これは「毎日のハム」ではなく、週末や来客のための食材だと割り切ったほうがいいと思います。
皮を残す子がいます
ヴァイスヴルストの話で書いたとおり、子どもたちは皮を残しました。
本来は皮を剥いて食べる品なので想定内ではあるのですが、知らずに出すと「食べられなかった」で終わります。
ポリポリくんの皮は問題なく食べていたので、ヴァイスヴルスト特有の話です。
「香辛料」の中身が分かりません
これは妻が言っていたことです。
原材料が4つしかないのは安心材料ですが、そのうちのひとつが「香辛料」でまとめられています。
何がどれだけ入っているのかは、ラベルからは分かりません。
食品表示のルール上、香辛料は一括で書いてよいことになっているので、表示として問題があるわけではありません。
実際、市販品の多くも同じ書き方です。
ただ、原材料をここまで絞り込んでいる商品だからこそ、あと一歩そこまで書いてあるとうれしいというのが我が家の感想でした。
香辛料にアレルギーのある人もいますし、何より「何を食べているか」が最後まで分かります。
色は、思っていたほど地味ではありませんでした
事前に身構えていた点なので、正直に書きます。
無塩せきは発色剤を使わないぶん、肉本来の色に近くなります。
市販のハムのような鮮やかなピンクにはなりません。
ただ、実物はそこまで地味ではありませんでした。
ロースハムは薄いピンクが残っていましたし、スモークチキンは燻製らしい照りのある色です。
はっきり違うのはベーコンとポリポリくんでした。
ベーコンは焼く前が白っぽく、ポリポリくんは全体に茶色い。
市販品の色に慣れていると、最初は少し戸惑うかもしれません。
カロリーと脂質は、市販品より高いです
ここは意外に思われるかもしれません。
サイトウハムのロースハムと、先ほどの丸大のロースハムを100gあたりで比べます。
| サイトウハム | 丸大 | |
|---|---|---|
| エネルギー | 293kcal | 101kcal |
| たんぱく質 | 16.5g | 13.9g |
| 脂質 | 22.4g | 2.1g |
| 食塩相当量 | 1.2g | 3.2g |
脂質は10倍以上、カロリーは約3倍です。
ただ、この数字は「市販品のほうが健康的」という意味ではありません。
市販品は還元水あめ・植物性たん白・加工でん粉・水分でかさを増やしているぶん、100gあたりの肉の割合が小さくなります。
分母が違うのです。
一方で食塩相当量は、サイトウハムのほうが3分の1近く低くなっています。
たんぱく質も上回っています。
無添加だから低カロリー、という話ではありません。
肉そのものを食べているぶん、カロリーも脂質もきちんとあります。
「ハム・ソーセージは体に悪い」という話について
無添加を調べていると、必ずこの話にぶつかります。
避けずに書きます。
2015年、WHOの外部機関である国際がん研究機関(IARC)が、加工肉を発がん性分類の「グループ1」に指定しました。
毎日50gを継続して食べると、大腸がんのリスクが18%高まるという内容です。
グループ1にはたばこやアスベストも含まれます。
これが「ハムはたばこと同じ」という言われ方をした原因です。
ただ、グループ1は証拠の確かさの分類であって、リスクの大きさの分類ではありません。
「関連があると言い切れるだけの根拠が揃っている」という意味で、危険度が同じという意味ではないのです。
そして日本人にとっての話は少し違います。
2013年の国民健康・栄養調査によると、日本人の加工肉の摂取量は1日あたり13gでした。
IARCが基準にした50gの4分の1です。
国立がん研究センターが45歳から74歳の日本人およそ8万人を追跡した調査では、加工肉と大腸がんについて男女とも関連は見られませんでした。
同センターは「日本人の平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても、小さい」と結論づけています。
無添加を選んだからリスクがゼロになる、という話でもありません。
発色剤を使っていなくても加工肉は加工肉です。
我が家がサイトウハムを選んでいるのは、がんのリスクを下げるためではありません。
息子が食べられるものを探した結果です。
毎日大量に食べるものではない、という前提は市販品と変わりません。
スーパーの無添加ウインナーと、どう使い分けているか
前の章で書いたとおり、スーパーにも無添加のウインナーはあります。
それでもサイトウハムを取り寄せているのには、理由が2つあります。
1つめは、品目の幅です。
スーパーで見つかる無添加・無塩せきは、ほとんどがウインナーです。
ロースハムやベーコン、白ソーセージまで無添加で揃えようとすると、選択肢が一気に減ります。
サンドイッチに挟むハムが欲しい日に、ウインナーでは代わりになりません。
2つめは、日持ちです。
鎌倉ハムクラウン商会のウインナーは要冷蔵で、我が家にあったものは賞味期限まで1週間を切っていました。
無添加は保存料を使っていないので、当然そうなります。
対してサイトウハムは冷凍で届きます。
9月に届いた5品の賞味期限は、どれも翌年の1月末から2月頭でした。
買い置きできる無添加というのは、共働きの家庭ではかなり大きい違いです。
我が家の使い分けはこうなりました。
- 平日の朝にすぐ使いたいウインナー → スーパーの無塩せき品
- ハム・ベーコン・白ソーセージ、それと来客や週末の食卓 → サイトウハムを冷凍でストック
どちらが上という話ではありません。
値段も入手のしやすさもスーパーのほうが有利です。
どこで買うのが一番お得か
サイトウハムは楽天市場店、公式オンラインショップ、犬山市の実店舗、そしてふるさと納税で買えます。
セットは中身を自分で選べます
私が買ったのは「無添加 選べるハム ソーセージ 5品セット」で、3,600円の送料無料です。
楽天店の店舗ランキングで2位に入っている定番商品です。
セットには種類があります。
| セット | 価格 | 向いている人 |
|---|---|---|
| お試しセット | 3,540円 | 中身を選ばず、まず食べてみたい |
| 5品セット | 3,600円 | 自分で5品を選びたい |
| 6品セット | 4,115円 | もう1品増やしたい |
| ゴールドセット | 4,300円 | 受賞歴のある品を中心に贈りたい |
値段がほぼ同じお試しセットと5品セットで迷いましたが、アレルギーの都合で中身を選べるほうが確実だったので5品セットにしました。
同じ理由で、原材料に醤油や味醂を使う焼豚は外しています。

単品でも買えます。
ポリポリくんが720円から、ロースハム(スライス)とベーコン(スライス)が各720円です。
ふるさと納税という選択肢もあります
サイトウハムは2015年から犬山市のふるさと納税の返礼品になっています。
たとえば「森の小径四重奏」は寄付21,000円で、ロースハム75gが2パック、ベーコン85gが2パック、焼豚90gが2パック、ポークフランク130gが1パックという内容です。
控除の上限内におさまるなら、実質負担2,000円でこの内容が届く計算になります。
楽天直販で同等の品を揃えると4,000円前後なので、上限に余裕がある人はふるさと納税のほうが有利です。
ただし控除の上限は年収と家族構成で変わります。
上限を超えた分は自己負担になるので、シミュレーションで確認してから申し込んでください。
発送まで30日程度かかる点にも注意が必要です。
すぐ食べたいなら楽天直販、年末の駆け込みならふるさと納税、という使い分けになります。
2026年10月1日から値上げされます
これは購入を検討している方に伝えておくべきことです。
公式サイトに価格改定のお知らせが出ています。
原材料価格と物流費の高騰を理由に、2026年10月1日から一部商品の価格が改定されるという内容です。
値上げ幅も対象商品も公表されていません。
5品セットが対象かどうかも分からない状態です。
気になっている方は、9月中の注文であれば現行価格で買えます。
私も10月に入ったら、この記事の価格をすべて確認し直して更新するつもりです。
サイトウハムという作り手について
最後に、作っている会社のことを書かせてください。
株式会社サイトウは、愛知県犬山市松本町にあります。
創業は1976年、法人化が1992年。
本社に工場と直売店が併設されていて、そこで作ってそこで売っています。
受賞歴が多い会社です。
ポリポリくんが2017年のDLGコンテスト金賞、ベーコンが2007年のIFFAコンテスト金賞、ロースハムが同じ年のIFFA銀賞。
最近でも2025年のIFFAで粗挽きソーセージが金賞を取っています。
DLGもIFFAもドイツの食肉加工コンテストで、本場で評価されているということです。
商品ページにこんな一文があります。
動物の命を決して粗末に扱わず、継承された高い技術を活かして、愚直に、心を込めて製造された製品
パッケージにも同じ趣旨の紙が入っていました。
すべての部位を余すことなく使う、と書かれています。

それと、2026年2月からポリポリくんを地元の子ども食堂に届ける取り組みを始めています。
自社の看板商品を、利益にならない場所へ出している。
X(@saitoham8)でも国産と日本製についての発信を続けている会社です。
無添加でおいしいものを作る会社はほかにもあります。
それでも我が家がここをリピートしたいと思ったのは、こういう部分を含めてでした。
まとめ
サイトウハムの5品セットを、原材料表示から実食まで見てきました。
振り返ります。
- 5品すべて原材料は「肉・塩・粗糖・香辛料」の4つだけで、添加物はゼロ
- 肉はすべて国産
- 無塩せきと無添加は別の意味で、判断は原材料名を読むしかない
- 氷温熟成の表記があるのはロースハムとベーコンの2品
- ポリポリくんだけアレルゲン表示に卵があり、メーカーに確認中
- 1パックの量は少なく、色は地味で、脂質とカロリーは市販品より高い
- 食塩相当量は市販品の3分の1近く
- 2026年10月1日から一部商品が値上げされる
スーパーのハム売り場で裏面を見るたびに肩を落としていたのが、我が家では少し変わりました。
息子に「これ食べていい?」と聞かれたとき、原材料名が4つしかないので、確認が一瞬で終わります。
除去するものがある子どもを育てていると、この「一瞬で終わる」がありがたく感じられます。
値段はスーパーのハムより確実に高いです。
毎日は無理です。
それでも、週末の朝ごはんや、来客のときの一皿としてなら十分現実的な金額でした。
まず5品セットで、自分の家の口に合うかどうかを確かめてみてください。



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